予想ではありません。読むための道具です。
出走する全頭を、過去の走りから測り、毎日、中央(JRA)も地方競馬も、1枚の盤面に並べます。答えを配ることはしません。渡すのは、あなた自身が一頭を選ぶための材料と、読み方だけです。
はじめての方は「2. 記号の読み方」と「4. 実践編」だけ読めば、明日から盤面を開けます。ふだんから競馬を読み慣れている方には、「3. 4つの指数と波乱度」の限界の部分まで読んでいただくと、数字の裏側まで含めて使いこなせるはずです。
極ラクMAPは、予想ではありません。読むための道具です。
盤面は毎日、朝には更新され、その日のレースぶんが並びます。人気だけでは見えてこない一頭が、指数と印を並べると見えてくることがあります。逆に、指数が強くても人気どおりに終わる日もあります。どちらも起きます。だからこそ、道具として毎日使う価値があります。
このページでは、盤面に出てくる記号の意味、4つの指数と波乱度の読み方、そして実際にあった本物のレースを使って、極ラクMAPがどう見えて、どう外れて、どう学びに変わってきたかを、順番に説明します。
競馬をはじめて間もない方は、まず「2. 記号の読み方」と「4. 実践編」だけ読めば、明日から盤面を開けます。ふだんから競馬を読み慣れている方には、「3. 4つの指数と波乱度」の限界の部分まで読んでいただくと、数字の裏側まで含めて使いこなせるはずです。むずかしい競馬用語は使いません。専門知識がなくても、上から順番に読めば、そのまま使える説明書を目指しています。
アプリで開くのは、この盤面そのもの。指標は一切隠しません。全頭を測った数字と印を、あなたはただ読んで、自分の一頭を決める。(下の馬名はすべて説明用の見本で、実在の馬ではありません)
| 番 | 馬名 | 先行 | 順 | 上り | 順 | 極 | 順 | 総合 | 順 | 印 | 極印 | 短評 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 3 | サンプルホクト | 82 | 2 | 71 | 5 | 88 | 1 | 84 | 1 | → | 当場巧者・厩舎好調 | |
| 7 | サンプルヒカリ | 64 | 6 | 90 | 1 | 70 | 4 | 78 | 2 | ⚡ | 終い最速・距離延長 | |
| 2 | サンプルレガロ | 77 | 3 | 58 | 7 | 75 | 3 | 74 | 3 | ★ | 相性・継続騎乗 | |
| 9 | サンプルノキセキ | 41 | 9 | 66 | 6 | 61 | 6 | 63 | 6 | ■ | 乗替↑好・休み明け | |
| 5 | サンプルアーレント | 35 | 10 | 44 | 9 | 54 | 8 | 48 | 8 | 前走大敗・距離不安 |
盤面には、印が5種類あります。買え、という意味の印はひとつもありません。すべて「私はこう読んだ」という目印です。
補足です。資料や説明の中で「◎」という言葉が出てくることがありますが、これは→と同じ印の内部での呼び名で、画面には常に→として表示されます。見た目がひとつに揃っているぶん、迷わず読めるようにしています。
盤面の数字は、「なんとなく強そう」を、できるだけ客観的な物差しに置き換えたものです。数字は高いほど上位、となりの数字はその日の出走馬の中での順位です。競馬新聞の印だけでは伝わらない「なぜそう見えるのか」を、数字にして渡すのが指数の役割です。ただし、どの指数も万能ではありません。限界もあわせて書きます。
測るもの=このレースが堅く収まりやすいか、荒れやすいかの目安。「堅」「やや堅」「中」「やや荒」「荒」の5段階で表示します。使い方=断定の道具ではなく、観察の目安として使ってください。荒れやすいと出た日は手を広げて多めに読み、堅いと出た日は絞って読む、という使い分けができます。限界=始まったばかりの指標で、これからも精度を磨いていく途中です。天気予報と同じで、外れることもあります。
ここからは、実際にあったレースの記録です。数字は台帳からの転記で、脚色はしていません。的中の日、見送りの日、外れの日を、同じ重さで並べます。うまくいった日だけを見せる説明書には意味がないと考えているからです。5つの話に共通しているのは、どれも「盤面がこう見えた」という一次情報から始まり、結果と照らし合わせて、はじめて学びになっているという点です。
11頭立ての笠松2R。→(前で運ぶ軸)は3番ヨーコマイラヴでした。信号値は71。これまでに記録した印の中では中央値に近い、強すぎず弱すぎない標準的な自信度です。市場の評価は6番人気、単勝25.1倍。1番人気は単勝1.1倍のプロピエダッドで、市場はこちらを圧倒的に支持していました。
結果は、1番人気プロピエダッドが2着に敗れ、→のヨーコマイラヴが1着。単勝配当は2,510円、複勝450円でした。市場が6番手にしか評価していなかった一頭を、盤面は前で運ぶ軸として拾っていた一日です。
13頭立ての船橋11R。この一戦には→と★が同時に立ちました。→は10番ケンキートス(信号70、4番人気、単勝5.5倍)、★は11番シミズミナト(信号64、5番人気、単勝10.8倍)。どちらも強すぎず弱すぎない、そこそこの自信度の二頭です。
結果は明暗が分かれました。→のケンキートスは伸びを欠き13頭中11着。★のシミズミナトが1着でゴールし、単勝1,080円、複勝320円。同じレースの中でも、→と★はまったく別の結果を迎えることがあります。「→だから当たる」「★だから外れる」という単純な序列ではなく、印ごとに独立した読みだということが、この一戦にそのまま出ています。
10頭立ての川崎4R。9番ツェルマットに⚡が立ちましたが、信号値は0。これまでに記録した印の中でも、もっとも弱い部類にあたる数字です。市場の評価も9番人気、単勝130.1倍と低く、盤面の物差しと市場の評価が、珍しく同じ方向を向いていました。
結果は9着。信号値が0だった時点で、この印は「前に押し出す根拠」ではなく「記録のために残しておく印」に近い読み方ができました。実際にそのとおりの着順になった一日です。強い信号の印と、こうした薄い信号の印を同じ重さで扱わない。「薄い印は薄いまま見送ってよい」という使い方の実例です。
この日、→が立ったのは2レースだけでした。3R ホイッスルベイト(信号69、6番人気、単勝21.8倍)は10着/11頭。4R カシノフレックス(信号78、2番人気、単勝2.5倍)は5着/9頭で、こちらも馬券圏外でした。信号値はどちらも中の上で、決して弱気な印ではありませんでした。それでも、2レースとも→は結果に届きませんでした。
母数がわずか2頭のため、この一日だけを見て「精度が落ちた」とは言えません。外れた日をなかったことにせず、そのまま記録として残しておく。それが、次の章で説明する毎週の振り返りにつながっていきます。
この日、★が立ったのも2レースでした。7R アンモニャイト(信号74、7番人気、単勝42.5倍)は8着/11頭。11R ナギサノルナは信号93と、かなり強気の★でしたが、13番人気、単勝215.6倍という大きな市場評価差があり、結果は16頭中14着でした。
信号値が高いからといって、市場との人気差そのものが埋まるわけではありません。信号は「自信度」の目盛りであって、「当たる保証」ではないことが、はっきり出た一日です。的中の日と同じように、この日もそのまま記録に残しています。
5つの話を並べてみると、盤面の見え方と結果のあいだには、当たる日もあれば外れる日もある、というごく当たり前の姿が見えてきます。特別に隠したい外れも、誇りたい的中も、この説明書の中では同じ扱いです。それが、極ラクMAPという道具との、いちばん誠実なつきあい方だと考えています。
信号値が低い印は、無理に評価を上げず、薄いまま見送ってかまいません(ツェルマットの例)。すべての印を同じ強さで扱う必要はなく、薄い印は「参考にとどめる」で十分です。
市場の評価(人気・オッズ)と盤面の指数の開きが大きいところに、確認する価値が生まれることがあります(ヨーコマイラヴの例)。開きが小さい日は、無理に何かを見つけようとしなくてもかまいません。
荒れやすいと出た日は手を広げて多めに読み、堅いと出た日は絞って読む。断定の道具ではなく、観察の道具として使ってください。
人気の裏を見る「もう一つの目」として、他の指数や短評とあわせて読んでください。■だけを根拠にするのではなく、→や★との位置関係もあわせて確認すると読みが深くなります。
外れた日を隠さず振り返ることが、次に使う一戦の精度につながります。良かった日だけを覚えていると、盤面の実力を見誤ります。
これまでの章で、記号の意味と指数の読み方、そして本物のレース記録を見てきました。ここからは一歩進んで、「では実際に、盤面を開いてから予想を決めるまで、どういう順番で頭を動かせばいいのか」を、10通りの型にまとめます。
初心者向けが3つ、少し慣れた方向けが4つ、読み慣れた方向けが3つ。上から順にむずかしくなりますが、どの型も独立して読めます。気になった型ひとつだけ試すのでも構いません。どの型にも共通しているのは、極ラクMAPは答えを配らない、という一点です。ここにあるのは「どう見て、どう絞るか」の道筋だけ。最後の一頭を選ぶのは、いつでもあなたです。
いちばん最初の一歩です。むずかしい数字は後回しにして、盤面に付いた印だけを頼りにレースを組み立てます。
盤面を開くと、8番グランドフロイデに→、10番ラヴォミに★、7番ライヴペッパーに⚡が付いています。会員のGさんは、まだ使いはじめて日が浅く、「試行錯誤しながらやってます」と書いていました。むずかしい理屈は足さず、→と★の二頭を素直に信頼の中心に据えます。結果は、1着が→の8番、2着が★の10番。→と★がそのまま1・2着に並んだ一戦でした。印を素直に読むだけでも、盤面はこう応えてくれる日があります。
やってはいけないこと=付いている印を全部おなじ重さで扱うことです。とくに⚡は付く日が少なく、信号が弱い日もあります。「印がある=買い」ではありません。→を軸の中心、★をその次、⚡は展開が向いた時、と重さを分けて読んでください。
一日に何十とあるレースを、全部ていねいに読むのは大変です。そこで「今日はどのレースに時間をかけるか」を先に決めます。その目印が波乱度です。
(正直な前置きです。波乱度は盤面に載ったばかりの新しい目印で、会員の実例報告はこれから集まります。だからここでは、実際に堅く収まった一戦で、堅い日の構え方を示します。)
この川崎12Rは、上位人気で決まりそうな、いわゆる「カチカチ」の一戦でした。会員のAさんも「カチカチですが」と書いています。荒れる気配が薄い日に、無理に大穴を探しにいく必要はありません。Aさんは上位の組み立てで手堅く拾いました。結果も上位で堅く収まりました。堅い日は堅く、荒れる日は広く。波乱度は、その構えを先に決めるための天気予報です。
堅い日は、上位数頭の間で決着しやすいぶん、一頭ずつをていねいに比べる価値が出ます。荒れそうな日は、上位だけを見ていると足をすくわれるので、人気の下にいる指数上位や、前に行ける穴馬まで視野を広げる。同じ盤面でも、波乱度によって「どこを重点的に見るか」が変わります。
やってはいけないこと=波乱度を「当たる予言」と思い込むことです。荒れ予報でも堅く収まる日はあり、堅い予報でも波乱は起きます。あくまで構え方を決める目安であって、断定の道具ではありません。
これ一つで、盤面の面白さの半分は味わえます。見るのは「市場の人気」と「盤面の印」が食い違っている場所、それだけです。
11頭立ての笠松2R。盤面は3番ヨーコマイラヴに→を置いています。信号値は71、強すぎず弱すぎない標準的な自信度です。ところが市場の評価は6番人気。1番人気は単勝1.1倍のプロピエダッドで、人気はまるで反対を向いています。私はこの「人気は下、印は軸」というズレそのものに注目します。結果、1番人気は2着に敗れ、→の3番が1着。市場が6番手にしか見ていなかった一頭を、盤面は軸として拾っていました。人気と印がいちばん割れている場所に、いちばん面白い一頭がいることがあります。
やってはいけないこと=「人気が低い→だから必ず買い」と決めつけることです。ズレは「よく見る価値がある場所」の合図であって、当たる保証ではありません。この章の後半にある見送りの型(型10)のように、ズレていても手を出さない判断も、同じくらい大事です。
型3の一歩先です。印だけでなく、総合指数の順位と人気を見比べて、「盤面は上に見ているのに、市場は安く見ている」一頭を、自分で見つけにいきます。
会員のLさんは、サブスクに入ったばかりで「まだまだMAPを使いこなせず悪戦苦闘の日々です」と書いていました。それでもLさんは、総合指数1位の4番カスタネアローズを信頼の中心に置き、そこからあえて指数の下位、人気を落としている馬にも目を配ります。結果、総合1位の4番が1着、そして2着に来たのは単勝47.8倍、総合8位の穴馬でした。「上位の一頭を軸に、市場が見落としている下の馬を拾う」。使いこなせないと言いながら、Lさんはこの型の芯をつかんでいました。
面白いのは、Lさんが翌日の浦和11Rでも、同じ型を繰り返していることです。総合指数1位の4番アルヴァレス(★)を軸に、また下位へ目を配る。結果は1着4番、2着に総合10位・単勝49.2倍の大穴が飛び込みました。しかもLさんは「浦和9Rのほうがもっと美味しかったのに、仕事で取り損ねた」と、当たった喜びだけでなく取り逃した悔しさも自分から書き添えています。同じ型を、来る日も来る日も同じ手つきで回す。上達とは、たぶんこういうことです。
やってはいけないこと=「指数上位で人気が低ければ何でも」と手を広げすぎることです。指数と人気のズレは、盤面のあちこちにあります。全部に手を出せば、ただ広げただけになります。ズレの大きい一頭に絞る勇気が要ります。
人気の馬が着外に沈む時、そこには理由があります。よくあるのが「終いの脚は速いのに、前が止まらない場だった」という食い違いです。極ラクMAPが何年ぶんもの結果から見つけた見方の一つに、こういうものがあります。砂が深くて直線の短い地方のコースでは、後ろから差してくる馬は届きにくい。広くて直線の長い芝でも、前が止まらない日は、いくら速い脚を使っても間に合わないことがある。
会員のEさんは、この一戦で「極ラクさんの逃げ馬予想2位の6番が、本当に逃げるの?」と半信半疑でした。それでも、前に行ける馬を信頼して残します。結果、その6番はしっかり前へ行き、2着に粘りました。後ろから差す脚に賭けるより、前で運べる馬を信じる。地方の砂は、そういう場所です。Eさんは「やっぱり変態です」と、うれしそうに書いていました。
やってはいけないこと=「差し・追い込みは全部消し」と決めつけることです。場によっては、後ろの脚が届くコースもあります(数は少なめです)。あくまで「前が止まらない場では、後ろの人気馬を疑う」であって、脚質だけで機械的に切るのは行き過ぎです。
同じ「前有利」でも、コースによって強さが違います。極ラクMAPが結果から見つけた見方では、同じ地方でも、広くて大きな競馬場では前の馬が思ったより残らず、小回りの小さな競馬場では前が強く残ります。中央でも、小回りやタフな馬場では前が有利になり、直線の長い広い芝では後ろが届きます。この「場のクセ」と、盤面の先行指数を重ねると、展開が立体的に見えてきます。
8頭立ての川崎6R。会員のCさんは、まず「少頭数でスローになりそう」と展開を読みました。頭数が少なければペースは上がりにくく、前に行ける馬が有利になります。そこでCさんは、先行指数の上位2頭(5番ササキントモゴロウと4番トリル)に注目しました。結果、その2頭がきっちり2着・3着に粘り込みます。展開の読みと、盤面の脚質マップが、ぴたりと噛み合った一戦でした。
やってはいけないこと=先行指数だけを見て、コースと頭数を忘れることです。同じ「先行指数1位」でも、前がぶつかり合う多頭数の広いコースと、楽に逃げられる少頭数の小回りとでは、価値がまるで違います。指数は、場と展開と重ねてはじめて生きます。
指数は強力ですが、数字に表れない事情もあります。この騎手はこの競馬場を得意にしている(コース巧者)。中央から地方に来たばかりで、人気がまだ実力に追いついていない(転入の旬)。休み明け、距離やコースとの相性、乗り替わり。極ラクMAPは、そうした背景を短評のタグで教えてくれます。指数で2〜3頭に絞ったあと、この背景タグで最後の上げ下げをします。
会員のQさんは、「皆さんの的中を見ていると羨ましくなり」参加しました。頼りにしたのは3つ。盤面の総合1位相当だった2番レルアバド(★)、人気とは別の物差しで浮かぶ極印、そしてコース巧者のタグです。指数だけでなく、「この馬はこの場に慣れている」という背景を重ねて、2番を信頼の中心に置きます。結果、その2番が1着。数字と背景がそろって同じ方向を指した時、その一頭は少し強く信じていい、という一戦でした。
とくに地方競馬でおぼえておきたいのが「転入」のタグです。中央(JRA)で走っていた馬が地方に移ってきた直後は、実力のわりに人気がまだ追いついていないことがあります。人気の輪がその馬に届く前の、短い旬。転入タグは、その旬を教えてくれる合図です。
やってはいけないこと=背景タグだけで、指数をひっくり返してしまうことです。「コース巧者だから」と、指数下位の馬を軸に引き上げるのは行き過ぎです。背景は、指数で残った数頭の中での「最後のひと押し」に使うもの。順番を逆にしないでください。まず指数、そのあと背景です。
上級の入り口です。ここでは「盤面が壊れて見える場所」を、むしろ宝の地図として読みます。想定される人気の並びと、指数の並びが大きく食い違っているレースほど、市場と盤面の見方が割れている、いちばん情報の詰まった場所です。
会員のHさんは、まさにこの型の名手です。この大井6Rでも「想定オッズの人気上位と総合指数を比較して、差異があったレースの1つ」を出発点にしました。市場と盤面が食い違っている、その一点をレース選びの理由にしています。そして指数上位を中心に組み立て、うまく的中させました。Hさんは他の日にも「指数と人気の歪みが大きかった」レースを選んで結果を出しています。食い違いは故障ではなく、情報。読み慣れた人ほど、そこを狙います。
やってはいけないこと=ズレの理由を考えずに、ただ「指数上位で人気薄だから」と飛びつくことです。この型の肝は、ズレを見つけることではなく、ズレの理由を自分の言葉で説明できることです。理由が言えないズレは、まだ見送ってかまいません。
いちばん上級で、いちばん効く型です。ここで見直すのは、馬でも指数でもなく、自分自身です。マイページには、自分が「自信あり」と言った時に本当にそのとおりだったかを映す較正カーブや、結果を使わず自分の行動のクセだけを映す鏡があります。当てる・外すではなく、「自分の感覚は正直か」をセルフチェックします。
この日、盤面は大井で2頭に★を置いていました。とくに11Rのナギサノルナは信号値93、かなり強気の★です。ところが市場の評価は13番人気。結果は、2頭とも着外に沈みました。ここで学べるのは、「信号値が高い=当たる」ではない、ということです。強気の印でも、市場との人気差そのものが埋まるわけではありません。もし自分も、強気の穴に乗りやすいクセがあるなら、較正カーブはそれを静かに映してくれます。外れた日を、自分を知る材料に変える。それが、この型のいちばんの値打ちです。
やってはいけないこと=一日、二日の結果で、自分のクセを決めつけることです。較正は、何週間もの記録が積み重なって、はじめて意味を持ちます。悪い日が続いても、良い日が続いても、あわてて感覚をいじらないでください。見るのは、長い目で見た自分の正直さです。
最後の型は、買わないことです。予想の上達は、当てる技術と同じくらい、「手を出さない技術」でできています。盤面が薄い日、人気と指数がきれいに一致していて割れ目のない日、自分がその馬を説明できない日。そういう時は、堂々と見送ります。極ラクMAPは毎日更新されます。今日を見送っても、明日また新しい盤面が並びます。
10頭立ての川崎4R。9番ツェルマットに⚡が付いていますが、信号値は0。これまで記録した中でも、いちばん弱い部類の印です。市場もこの馬を9番人気にしか置いていません。信号も弱い、人気も低い。盤面の物差しと市場の評価が、珍しく同じ方向を向いています。私はこれを「前に押し出す根拠」ではなく「記録のために残してある印」と読み、手を出しません。結果は9着。薄い印は、薄いまま見送っていい。同じ週、佐賀では→の馬が2頭続けて着外に沈んだ日もありました。当たらない日は、必ずあります。だからこそ、勝負する日を選ぶ目が効いてきます。
やってはいけないこと=「せっかく開いたのだから、何か買わないともったいない」と考えることです。この「もったいない」が、いちばんお金と自信をすり減らします。見送りは損ではありません。次のいい盤面のために、力を温存する立派な一手です。
10の型は、上から順に一段ずつ高くなる階段のように作りました。まずは型1から3で盤面に慣れ、型4から7で自分の見方を足し、型8から10で自分自身を読む。全部を一度に覚える必要はありません。今日は型3だけ、来週は型5も、というふうに、一つずつ増やしてください。
10の型ぜんぶに流れている芯は、「市場(人気)と、盤面(指数と印)のズレを読む」という一本の背骨です。型3は印と人気のズレ、型4は指数と人気のズレ、型5と型6は脚質と場のクセのズレ、型8は想定人気と指数のズレ。見ている道具はちがっても、探しているのはいつも同じ、市場が見落としている一頭です。そして型9と型10は、その一頭を追いかける「自分自身」のクセを整える型です。馬を読む型と、自分を読む型。この両輪がそろって、はじめて予想は続けられる遊びになります。最後に一頭を選ぶのは、いつでもあなたです。
極ラクMAPは、机の上で思いついた思いつきから生まれたものではありません。始まりは、何年ぶんもの公式のレース結果を、来る日も来る日も読み込むところからでした。
中央競馬も地方競馬も、レースはとうに終わり、結果はすでに出ています。そこに残されているのは、「市場(人気やオッズ)がどう予想していたか」と「実際にどんな着順になったか」という、ふたつの記録だけです。この記録を、レースを重ねるごとに、ひたすら積み上げていく。派手な作業ではありません。地味で、根気のいる作業です。
このふたつを重ね合わせると、ときどき、奇妙な場所が見つかります。人気が低いのに好走している馬。人気が高いのに沈んでいる馬。その場所を集め、「なぜそこにズレが生まれたのか」という仮説を立てる。前に行ける馬が有利だったのではないか。終いの脚が生きる展開だったのではないか。過去の時計に裏づけがあったのではないか。ひとつずつ仮説を立てては、それを別のレースに当てはめて答え合わせをする。当たれば残し、当たらなければ、その仮説はその場で捨てます。
残った仮説だけを、また次のレースにぶつける。うまくいかなければ、また捨てる。うまくいけば、少しだけ自信を持って残す。この繰り返しに、近道はありませんでした。一度にすべてを見通す発見があったわけではなく、小さな正解と、それを上回る数の小さな失敗を、ひとつずつ積み上げてきただけです。中央と地方とでは、勝ち方の癖もレースの空気もちがいます。だからこそ、両方の結果を別々に読み、別々に答え合わせをしてきました。
このやり方は、いまも変わっていません。仮説を立てる。答え合わせをする。外れた仮説は捨て、残った仮説だけを積み重ねる。それを、来る週も来る週も、地道にくり返してきました。次の章で説明する「毎週賢くなる」しくみは、この生まれ方をそのまま引き継いだものです。極ラクMAPは、ある日完成して手渡された発明品ではありません。膨大な答え合わせの積み重ねの上に、今日も立っている道具です。
盤面を眺めていると、ときどき「指数は高いのに、印はこの馬じゃない」というような、数字どうしの食い違いに気づくことがあります。これは、盤面が壊れているわけではありません。
指数(先行・上り・極・総合)は、一頭ずつを測るものさしです。一方、印や波乱度は、出走する全頭を並べて比べたあとに出てくる、レース全体の地図です。ものさしと地図とでは、見ている高さがそもそも違います。一頭を測る目と、レース全体を見渡す目がすれ違うことは、自然に起こります。指数だけを見ていた時には気づかなかった相手関係や展開が、全体の地図では浮かび上がってくることもあります。
指数のうえでは、→ケンキートス(信号70)と★シミズミナト(信号64)のあいだにわずかな差しかありませんでした。ところが結果は大きく分かれ、★シミズミナトが1着、→ケンキートスは11着に沈みました。指数というものさしの上ではほぼ横並びだった二頭が、レース全体の地図の上では、まったく違う場所に着地したことになります。
食い違いに出会ったら、故障だと思って読み飛ばさないでください。そこは、市場と極ラクの見方がいちばん割れている場所であり、盤面のなかでいちばん情報が詰まっている場所でもあります。ものさしの高さと地図の高さ、ふたつの見え方を、どちらか一方を正解と決めつけず、両方あわせて読むことをおすすめします。
極ラクMAPは、一度作って終わりの道具ではありません。毎週、その週に立てた印をすべて並べ、当たったものも外れたものも同じ重さで振り返ります。先に答えを決めつけるのではなく、まず結果と静かに向き合い、そこから指数の測り方そのものを見直す。これが極ラクの学習のやり方です。
佐賀や大井の例のように、外れた日をそのままにせず、記録として残す。数字の測り方(何を、どれくらいの重さで見るか)も、実際の結果にあわせて定期的に見直されています。完成された道具ではなく、使うほど、直すほど、育っていく道具だと考えてください。
まず、その週に立てた印を全部机の上に並べる。
当たったものも外れたものも、感想を先に決めずに結果とだけ照らし合わせる。
そのうえで、次の週に向けて指数の測り方を必要なら直す。
この3つを毎週くり返しています。派手な発表はしませんが、静かに、しかし止めずに続けている作業です。あなたが盤面を見て学ぶのと同じように、盤面のほうも、あなたたちの記録を材料にして、少しずつ賢くなっていきます。
会員のみなさんから届いた的中報告を、ここでご紹介します。掲載しているのは、実際に届いた報告のうち、公式の着順・配当と突き合わせて裏付けが取れたものです。数字は台帳からの転記で、脚色はしていません。
会員Gさんの報告(要旨)=「mapと指数の組み合わせから当たりました。昨日から少しずつ試行錯誤しながらやってます」
結果=1着8番(◎)・2着10番(★)・3着6番。馬複8-10(880円)、三連複8-10流し(1,770円)、三連単8-10流し(7,080円)が的中し、公式配当と一致しました。◎と★がそのまま1・2着に来た一戦です。
会員Gさんの投票内容照会(本人提供)
会員Lさんの報告(要旨)=「本日も指数1位から指数下位流しが上手くヒット。ただ浦和9Rがもっと美味しかった(指数1位→指数10位で馬連68.1倍)だけに仕事で取り損ねたのが惜しい」
結果=1着4番(★)・2着9番ベルガラス(総合指数10位・単勝49.2倍の大穴)。馬複軸4流し(500円)が3,770円で的中し、公式配当と一致しました。前日の門別10Rでも同じ「総合1位から下位へ流す」組み立てで的中しており、当たった一戦だけでなく取り損ねた惜しさも自分から書いている報告です。
会員Lさんの投票内容照会(本人提供)
会員Aさん・会員Hさんの報告(要旨)=同じレースについて、会員Aさんは「カチカチですがオッズ美味かったので注ぎ込んでおきました」、会員Hさんは「脚質MAPで逃げ馬不在、唯一の先行⑪も評価低かったので切り、展開の有利不利も無さそうだったので純粋に総合1位2位の組み合わせ」。
結果=1着10番・2着7番・3着3番。会員Aさんは三連複3-7-10(7,000円で104,300円)とワイド7-10(25,000円で87,500円)、会員Hさんはワイド7-10(500円で1,750円)と三連複軸7,10流し(500円で1,490円)で、それぞれ的中し公式配当と一致しました。同じレースを、金額勝負の視点と脚質の消去法という別々の見方で、2人の会員が独立に的中させています。
会員Hさんの投票内容照会(本人提供・会員Aさんはテキスト報告のみ)
会員Jさんの報告(要旨)=「はじめまして、よろしくお願いします。極楽MAPを見て。砂被ると駄目。外枠。渡邉騎手。この馬から!」(笠松2R)。同じ日にもう一戦、「極楽MAPどおり、買ってみました!」(門別11R)。
結果=笠松2Rは1着8番・2着7番・3着9番で、三連複軸8流し(3,000円で21,650円)が的中。門別11Rは1着3番(⚡)・2着2番(★)・3着5番で、三連単1着3-2着流し(1,400円で11,130円)が的中。いずれも公式配当と一致しました。初参加当日に2レース続けて的中した報告です。
笠松2R・投票内容照会
門別11R・投票内容照会
会員Mさんの報告(要旨)=「いきなり名古屋1R指数上位完璧でいただきました!ありがとうございます」
結果=1着3番・2着12番(⚡)・3着8番。三連単3→12→8が100円の投資で43,930円的中し、公式配当と一致しました。ただし、この説明書は跳ねた日だけを並べるものではありません。4章でご紹介した佐賀3R・4Rや大井7R・11Rのように、外れた日もそのまま記録しています。
会員Mさんの投票内容照会(本人提供)
的中したら、極ラク競馬の X(@gokuraku_keiba)で報告してください。届いた報告のうち、公式の着順・配当と突き合わせて確認できたものを、この実践編と公式Xで紹介します。
※このページの実例は、すべて極ラク独自の記録から集計・分析したものです。
※結果を保証するものではありません。
この節は、機能台帳の更新にあわせて、今後ここに追記していきます。現時点では記入がありません。